スキー検定における「ラーメン理論」
最近、「スキーとラーメンの関係」について真面目に考えていました。
自分なりの結論が出たので、一度、整理したいと思います(笑)
内容は、基礎スキー・バカの戯言(たわごと)と、暖かな目で読んで下さいね!!
さて、 SAJ(全日本スキー連盟)がやっているスキー検定には、主に下記のものがあります。
2級:3種目平均65点以上
1級:4種目平均70点以上以上
テクニカル:4種目平均75点以上
クラウン:4種目平均80点以上
常々感じているのは、やはり「基本は大事」ということ。
言い換えると
「基本=ポジション」の習得度が低いのに、枝葉テクニック=応用技術に注力すべきではない。
ということです。
ある改善をする為のアプローチの1つとして、枝葉テクニックに取組むことは「あり」だとは思いますが、基本が出来ていない場合、期待と異なる結果となるケースが殆どだと思います。
肝心の「ラーメン理論」ですが、これは
いくらチャーシューやメンマの完成度を高めようとしても、麺やスープの完成度が低くては、美味しいラーメンは出来ない
という考えです。
麺やスープがまずいのに、コショウやネギに拘るのは、問題外!!
ということです(笑)
- 麺やスープは、「基本」
- チャーシュー、メンマは、「枝葉テクニック」
に当てはまると考えています。
「ラーメン理論」を、テクニカル受験者に当てはめると、スキーの枝葉技術=チャーシューやメンマを75点レベルに出来たとしても、麺やスープ=基本が74点では、メンマやチャーシューの+1点は
ラーメン全体として、74点以上にはならない
ということです。
具体例として、
後傾で、そもそも板に適切に乗れていない74点レベルの人が、ターン切替後に、積極的に谷方向に重心を落として行く練習をしても
そもそも後傾で、板に適切に荷重出来ていない為、上手く谷方向に重心を落とすことは困難で(間違った方向性の運動要素となり、出口の無い迷路に入る)
結果としては、74点レベル以上の滑りには仕上がりません。
別ケースとして、最近、スキーの内足をたたみ、外脚を伸展させる様な滑りが基礎スキー会で流行っていると思います。
2021年2月に長野県で受けたクラウン検定の総評で
「内足をたたみ、外脚を伸ばしながら滑っている人が目に付いたが、外脚が軽くなっている人が見受けられた」と長野県の検定ジャッジが言われていました。
まさに、上記のことを言っていると確信しました。
枝葉技術は、基本が理解できている、若しくは、習得出来ていることが大前提ということです。
基礎スキー界での、「流行の滑り」は3年サイクルくらいで変わります。
これは、スキーを楽しむ1つの方法として、「あり」だと考えていますが、同時に、
これは基礎スキー界、及び、スキー学校等において、3年サイクルくらいで、説明内容が変わることを意味しています。
基礎スキー派の人で、真面目な(日本)人は、そもそも基本の習得度を最優先で高めるべきであるのに
この「流行に」振り回されている人が多いと思います。
「流行の滑り」は、基本が出来ている人の、味付けテクニック=枝葉テクニックであることが多いので、この「流行」に振り回される人は、いつまで経っても、自分が思い描く!?滑りに到達しない状況が見受けられます。
ストレートに言うと、流行に振り回されていては
一生、テクニカルorクラウンの領域には届かない!!
かもしれません(よ)。
基礎スキー理論、言い換えると、「ウンチク」をスキーを楽しむ1つの手段として捉えることは、「あり」だと思いますが
ワタクシが大切だと思うのは
「自分はどういった滑りをしたいのか」
という明確な目標を持ち、それに到達する為には、何を具体的にどうすれば良いのか
という自分なりの明確な「スキー・ビジョン」
を持っていることが大切だと、最近、思う様になりました。
(今までの自分の反省を込めて。。。。。)
ボクも「技術選」や「基礎スキー」大好き人間ですが、「流行の滑り」=枝葉テクニックは、現段階においては、あまり追求していません。
なぜなら、ワタクシ自身、一応は、クラウン保持者(元イントラ、準指導員持ち)ではありますが、それでも、自分の滑りを見て
まだまだ基本テクニックの完成度が低く
(内倒、抜重要素、ローテーションなど)
枝葉テクニックをメインで取り組めるなんぞ、おこがましい、と考えている為です。
ウンチクが長くなりましたが、
いずれにせよ、スキーは最高に楽しいスポーツなので
「自分が思い描くカッコいい滑り」を目指し、引き続き、スキーを楽しみたいと思っています。
まぁ、このウンチク記事も、スキーを楽しむ手段の1つですね(笑)